時代を感じる。
自分はその時代を生きてはいないし、アメリカのそのころを知らないけど。
ただ、アル中の親父や精神疾患の親父、最愛の息子を亡くして失意に落ちている両親。
その子供たちに助けがない。狂った親のこどもたち。
救いようのない。ただそれでも生きている子どもたち。
ACの集まりなんだろうなと思ってしまう。
出てくる登場人物もまた、まともなものがいない。
正直に金を盗んだことを伝えた先生が、それをくすめる世界。
ひと夏の子どもの冒険の話とは思えないそんな内容だと思う。
スタンドバイミー、私のそばにいて。
それはそんな狂った親の子供同士(特に主人公とその親友)の関係を表した題名なのかもしれない。
多分、自分がアル中本人だからこそ、親の状況や子どもの地獄の状況が何となく理解できるのかもしれない。
こういう世界線が今の世の中にもあるのだと。悲しくなる。