アルコール依存症は人生がうまくいっていた頃を思い出して、この文章を否定する人がいる。
私たちはアルコールに対し無力であり、思い通りに生きていけなくなっていたことを認めた。
AAの12のステップの1番目。
アルコールを止めるには底つきという所謂あきらめに近い感覚を持たないといけない。
それがこの第一ステップなのだろう。
これを否定し続けるから否認の病気だと言われるのだろう。
「アルコールに対しては何もできないが、人生は何とかなっている。」
こういう感覚が残っている人もなかなか止まらないっぽい。
もちろん、仕事も家庭も全部壊れないとやめられないわけではない。
単純に自分の力ではお酒は止められないと自覚することが大事なのだろう。
自分の場合、精神病院に入院した時にほっとしたのを覚えている。
あー自分は病気だったのだと、そして同じような病気の人が大勢いるのだと。
自分にとっての底つきはこの付近だったのだろう。
だからまだ止まっている。
この感覚を忘れ、自分は人生を自分で動かしていけるのだと思った時から、お酒へのカウントダウンが始まるのだろう。
もうあの時のような悪夢には戻りたくない。