つねぽんの日記(独り言)

アルコール依存症、乾癬、潰瘍性大腸炎発症者です。飲まなくなって8年が経ちました。日々の思うことを不定期で書いていきます。最近は大好きな坂本真綾さんのことを改めて振り返ったりしています。飲まない日々について8割くらい。

なんでお酒飲んでいたのだろう(ちょっと長くなります)

自分は20歳から30歳までの約10年間の間、お酒を飲んでいた。

 

父方の祖父を肝硬変で無くしており、家系的には弱い体質だったはず。

 

このアルコール依存症界隈で律儀に機会飲酒を20歳からしていたケースは聞かない。

ほとんどの人がそれより前に飲み始めている。

そう考えるとあまりにも早くお酒に飲まれていた自分に気づく。

 

21~22歳まで留学の機会があり、その土地でアルコールをひたすら浴びるように飲んだことが問題だと思っている。

ルームメイトとの仲が合わず、それを紛らわすように飲み続けていた。

 

ブラックアウトをその時に経験している。気づけば全裸で寝ていたことも数えきれない。

 

日本に帰国した後は、留学希望の後輩を支援する団体に所属していた。そこでは似たような酒飲みがいっぱいいたので気づかなかった。自分が大酒のみからどんどんずれていくことを。

 

卒業後、とある機械メーカーに就職。そして関西の地で一人過ごすことに。

そこでは毎晩のようにお酒に誘われていた。楽しい酒であったはずだ。

いつの間にか一人酒ばかりするようになっていた。

上司からのパワハラと次々に起こる製品不良を営業に放り投げる体質。

いつの間にかその日その日のしんどいことを忘れるために飲んでいた。

 

25歳で初めてお酒で入院。鬱になってしまったと思い、病院にかけこんだところ、

黄疸が出ており脾臓が2倍にはれ上がっていた。

10日ほど入院。当時の部長から禁酒命令を受けるも、退院してすぐに飲み始めていた。

福岡に飛ばされる。そこでもひたすらにお酒を飲み続けた。

住んでいた地域で迷惑をかけ、お酒を飲まないことを決意した。

28歳だった。3か月で飲み始めていた。

もう人に迷惑さえかけなければいい。そんなことを思い飲み続けていた。

そのころには別の病気である乾癬が発症。自分を見ることが嫌になっていった。

 

また大阪に飛ばされた。

皮膚の病気である乾癬がひどくなり、人生をあきらめたくなっていった。

なんせ体は皮膚が固まり歩くこともままならない。お酒を飲まないと体が痒くてたまらない。

戻った大阪ではいじめと業務量過多で辞めることにした。

退職時には白い目で見られて辞めていった。

東京に戻る準備ができず、ひたすらにお酒を飲んでいた。

幻聴幻覚に襲われ始めて精神病院に入院。

東京から父親が連れ戻した引っ越しやものの処分は父と姉がした。

 

東京に戻り2週間大学病院に皮膚の方で入院。

回復した。東京でまたやり直そうと思った。

でもお酒は止まらなかった。

 

転職した。200名くらいの会社だった。

先輩が後輩をいじめるのが普通の会社だった。

自分の人生はこんなものかと絶望ばかり。

飲んでいなかった平日の昼間からお酒を飲んで仕事をするようになった。

家にいたくないから休日は朝から家を出て公園で飲み、夜にはスナックにいって飲んでいた。飲み屋だけが気兼ねなく自分を受け入れてくれていたような気がした。

 

人生で初めて財布を盗まれた。

飲みつぶれて駅前の道に寝ころんでいたところを盗まれた。クレジットカードを使われていた。

悔しいと飲みながら犯人を捜そうと夜に周辺を徘徊した。

通報を受けた警察に保護される前にいとこと父親が保護した。

泣いた。悔しくてつらかったかったから。

 

父親がアルコール専門のクリニックに行くことを勧めてきた。

気乗りせず、断っていた。

でももう行くしかないと思い行った。

土曜日、クリニックに行ったアルコール依存症と診断された。

睡眠導入剤シアナマイドの混合を処方された。

日曜日、その処方物を飲んでビールを飲んでいた。

月曜日、記憶を無くした状態で会社に電話した。

会社の不平不満をぶちまけていたらしい。

 

翌日。父からアルコール専門病院に入院することになったと言われた。

全てを受け入れるしかないと思った。

2015年8月24日とあるアルコール専門病院に入院。

 

あれから5年10か月くらい。

 

なんでお酒をあれだけ飲んでいたのか。

多分、人生が辛かったから。

誰もわかってくれないし、誰に何をいっても心が晴れなかったから。

でも、この考え方自体、アルコホリズムがなすことだった。

今、このアルコホリズムと自分と言う存在に向き合いながら生きている。

 

消えてなくなりたいと思うことも多々あるけど、それでも生きようと思う。