29歳の10月、新卒で入社した会社を5年半経とうとするタイミングで退職をした。
乾癬で体を蝕まれていたことが対外的な理由ではあったが、アルコールの問題が自分の根本的な問題であった。
退職が決定した後、引っ越しは自分で手配をしないといけないにも関わらず、お酒におぼれて何もできず、挙句の果てに幻聴幻覚で精神病院に幽閉される事態となった。
もし精神病院に一時的にも入らなかったらおそらく飛び降り自殺をする可能性があった。
あれからもうすぐ10年となる。
あの頃から状況が徐々に改善。病気への対処もできている。
そして何より今月終わりには彼女との生活が始まる。
自分の病気について、問題についてすべて受け入れてくれた彼女。
感謝しかないし、これから長い時間をかけて二人の穏やかな生活を築いていきたい。