アルコールを含めた依存症の人と接していくと気づくことがある。
特に止まって間もない人。
依存がすり替わっているケースが多い。
例えば、
アルコールが止まった人がパチンコや競馬などのギャンブルに走り出すケース
女性に多いのは摂食障害がアルコールに置き換わるケース
男女問わず、男ならアルコールが止まった人が風俗にはまっていく、女性なら男性に依存していくケース。だからこそ精神病院の入院中に不倫だろうと何だろうと相手を求める人が多い。
元々興味のなかった甘いものを大量に欲していくケース
ネットゲームにはまるケース
買い物にはまるケース
数え上げればきりがない。
ようは元々の依存体質のせいで、一つの依存対象から離れても、また別の依存対象に意識的にしろ、無意識にしろ置き換わっていっていく。
もともと問題になっていたアルコールさえ止めれば自分は大丈夫。
そんな風に思う人は大勢いる。
じゃあアルコールにはまるきっかけになったのはなんでしょうか?
あいつが悪い、環境が悪い、親が悪い、子供が悪い、世の中が悪い。
多分、依存が形を変えることは大なり小なり変わらないのだけれども、責任転嫁をしているうちは依存が大きく形を変えて他のものに移らないと回復はないと思う。
じゃあどうすればいいのか。
自分の元々の問題に向き合って変えていくしかない。
この病気の平均寿命は52歳。むしろ52歳を越えて診断されるケースも多いけれど、全うな最期を迎えるためにも自分と向き合うようにしていくしかない。
そんな風に思う。