19日、父の面会に行った。母の死を父に伝えた。
父が意識を取り戻して約1か月半。3か月近く眠っていたせいもあり、せん妄という現実と妄想の区別がつかない状態が続いていたため母のことは伏せていた。
ただここ数週間で記憶がだいぶ戻り、これまでのことがスルスルと出てきたこともあって、医者の判断で母の死を伝えることにした。
父の今までの病状を医者からまず伝えた。
6月の時点では生きるか死ぬか50%の確率だったこと。
後遺症がまだまだあることなど。
そして、母の3週間の病気の記録を伝えた後、5月7日に亡くなったことを伝えた。
父が泣いていた。泣いている姿を見たのは、母方の祖母の葬式以来だった。
「37年間連れ添ったんです、、、優しくしてあげられなかった。」
この言葉を聞いた時、あー父は母のことを愛していたんだなと改めて思った。
どうしようもない父だと思っていたし、なんで母を優しくできないのかと思い続けていた。今さらだとも思うけど、何かがそうさせることをできなくしていたのかもしれない。今、そのつっかえが取れたのかなと思った。
父の回復までまだまだ時間がかかる。それでも回復し、また生きがいを求められるような人生を歩んでほしい。
自分もまた、これから目の前にある課題を乗り越え、生きる意味を噛みしめながら今を生きられるようになりたい。
生きることも死ぬことも一つの命の延長線上にある。