何もかもなくなっていった。
小さいころ、誰もが持っているような夢や希望。
大人になるにつれて消えていった。
まだ何もつかんでいないのに、みんなはつかんでいるのに。
なんで自分だけ何もない。
そんなことを思えば思うほど、自分の存在を呪ったし、恨んでいった。
醜くなる自分。身も心も。
情けなかった。
生まれてきたことへの後悔。
辛い、辛い、辛い。同じような日が続いていった。
もし、あの時死んでいれば、もしあの時いなくなれば。
もしこんな状態になるまで生きなければ。。。。
ある時から変わった
思いを言葉にすること。願いを言葉にすること。
希望は叶えるもの。ただ、そこにあるもの。
希望とは隣にいるもの。気づかなかったもの。
気づけば希望は周りに満ち溢れていたのだと。
現実と希望と夢は遠い世界のものではなかったのだと。
気づくまで長い歳月がかかった。
失ったものは多かった。けれど得られたものも多かった。
感じられること、五感で得られること全部が喜びにつながる。
まだまだ生きられる。
この世を謳歌しよう。後悔ない人生へと。